エイベックス60年の歩み/AVEX記念誌

AVEX記念誌
エイベックスでは部品加工の製造チーム以外にも、機械のメンテナンスを行う工機チームを設けている。
モノづくりのおもしろさ・深さを追求し鍛冶屋の世界を築く事こそ会社全体としてのレベルアップに繋がる。

加工屋は、機械屋と刃具屋まかせで、加工作業をただ行っていればいい。しかしそれでは技術が蓄積されない。【自前】で、技術の構築をする事で、設計ができ整備ができ機械設備周辺の改善・自動化等が製作できる。
なるべく人の手を入れたい。もちろんロボットに比べれば生産性は落ちるだろうが、ロボットでは得る事のない知識と知恵を得る事ができる。

これがモノづくりのおもしろさであり深さ。メーカーに依存しない工程設計力を社内に蓄積する事により、加工技術の流出防止にもつながる。エイベックスではこの「鍛冶屋」の思想を大事にしている。

また、メーカーに依存する事なく、中古設備のオーバーホールができる製造業種も珍しい。
「技術伝承」古参員のノウハウを若手が学ぶ事により、また会社のスキルが1つレベルアップする。

今では故障した設備を破格の値段で購入しオーバーホールして使用している。綺麗な真緑のペンキに塗られ、命を吹き返した機械の稼動状況は、新品で導入した機械となんら変わりはない。
人材を育てるだけでなく、こうしてコストを下げる事により、価格競争でも他社には負けないサービスを提供する事ができる。