エイベックス60年の歩み/AVEX記念誌

AVEX記念誌
経営資源は「人・物・金」の3大要素とよく言うが、「それは嘘だ」と加藤社長は言う。
「経営において最大の資源は"人”」エイベックスでは【会社=人生】という経営目的を打ち出している。それは、一人ひとりの社員が成長した分、会社は発展する。会社の発展=社員の成長だと言う。

「利益追求を経営の目的にするとつじつまが合わない」

一般的な企業の考え方として人件費は、(損益計算書P/L)と言って、費用扱いするが、エイベックスでは資産(貸借対照表B/S)の自己資本に相当するものとの認識している。これこそが人を資産と考えるに値する考え方であり、人を大切にする企業のこだわりである。

良い人材が良い市場を開拓してくれる。
そんな人づくりの第一歩でもある、人材の確保をとても大切にしている。
断らない面接、学生が企業を面接するスタンスなんだと言う事に嘘はなく、企業展や合同セミナーでは社長みずからが必ず顔を出して、学生一人ひとりとのコミュニケーションを楽しみにしている。面接のスタンスは極めて明確で「あなたはエイベックスでどんな仕事<生き方>がしたいのか」。

この文言には学歴も、男女も、専攻分野も一切無縁。成績証明書や履歴書は内定後に提出するだけ。トップ自ら何度も面接を重ねるうちに、学生とのベクトルを埋めていく。加藤社長は言う「新入社員教育は、出逢った時から始まる」と。
会社の理念をしっかり理解して入った社員の定着率は期待以上に高い。