問題意識とは、あるべき姿を描き、現状をきちんと認識し、そのギャップに対し、これからどうすれば良くなるのか、未来発展のプラス思考である。
【真の問題発見能力】
◇改善活動:過去から現在 = 顕在化した問題/課題 ⇒ 気づいた問題
◇改革活動:未来から現在 = 潜在化した問題/課題 ⇒ ギャップから新たに発見した問題
今、気がついている問題(顕在化した問題)はすでに過去の問題であり、日本の経済が右肩上がりの時は、ムダを省いていく等の改善活動により利益に寄与しましたが、それだけでは利益確保がむつ かしい時代になっています。
そこで過去の延長線上ではなく、一気に未来志向をして、あるべき姿を描き(その部署における経営資源の最高価値)、現実とのギャップから今まで気がつかなかった問題(潜在化した問題)、これが本質的な問題であり、利益につながっていく問題となります。
これらをどれだけ見つけて、解決していくかが、他社との差別化の大きな要因です。
【真の問題解決能力】
◇目的意識による自己成長~改革活動の視点
世の中は、従来のやり方を変化させたり、新しい行動を起こしていくことに対しては、なれた従来のやり方から脱皮できず、非常に困難な壁にぶち当たることがよくあります。
意識をして行動して行かないと解決しない項目は…次のように視点を修正してください。
①プラス思考
〔コップの水の話〕コップの水を半分飲んだ時、どう感じるのか。
× もう半分も飲んでしまった。あと半分しかないのか。(マイナス思考の発想)
○ まだ半分も残っている。これから倍も楽しめるぞ。(プラス思考の発想)
②先入観
〔小象の話〕自分自身の力を発揮するために能力をどう評価するのか。
象が小さい頃からくさりに縛られて育てられていました。大きくなって力がついているにも関らずくさりに繋がれた範囲内しか行動しません。
先入観という潜在能力が邪魔をして、実力がでていません。理屈を考えるのではなく、まずやって見る。
それから弊害を皆で議論(報連相)をして、解決をしていくことが重要です。
③目的意識
〔うさぎとかめの話〕
「よーい、ドン!!」 走るという顕在能力は「かめ」より「うさぎ」の方が優れています。ところが「うさぎ」は途中で寝てしまいます。
そして結局は、「かめ」が勝つわけですが、何故負けたのでしょう。
「うさぎ」は「かめ」の低い能力と比較をして安心してしまい、自分のすぐれた能力を発揮することが出来ませんでした。
要するにめざす目標を相手にしてしまった。
一方「かめ」も相手の「うさぎ」が寝ている所をみて一緒に寝てしまっていたら完全にマイナスですが、「かめ」はコツコツとめざすゴール(目標)に向かったため、目的を達成し満足感と自信をつけることにより、更なる潜在能力が向上していきます。